最近は以前ほど耳にしなくなりましたが、Z(ゼット)世代という言葉があります。
もともとはアメリカのコンサル会社が、世代を区分する際に、アルファベット順で区切っていてY世代(ミレニアル世代)の次に位置することから、平成7年(1995年)~平成22年(2010年)生まれの世代をZ世代と呼んだことが発祥とされているみたいです。
Z世代の人は物心がついたときから、高性能パソコンやアイフォーン3Gなどのデジタル機器が存在し、普通にITに慣れ親しんだ世代です。SNSが得意で、いま15~30歳を迎え新しい時代を切り開く世代といわれています。
一方で、私の知る慣れ親しんだ世代名称は、やはり「団塊の世代」です。昭和22年(1947年)~昭和24年(1949年)に生まれた世代をさし、堺屋太一氏の小説により衆目が了知した世代名称です。この年代では毎年およそ270万人が出生し第二次大戦後の日本経済復興に大きく貢献した世代といえます。もちろん、一人ひとりの世界観や人生観は異なりますが、歴史的な体験の共有が同じであり、社会制度や政治を考えるに際して、世代ごとの価値観や常識は一定の傾向が見られることは否定できません。
団塊の世代の方はいま78歳から76歳となり、医療保険制度でいう後期高齢者の区分に入っています。健康寿命は74歳程度といわれていますが、私の見聞きする限りでは、もう少し高くなっているような気がします。
出生数は団塊ジュニア世代と呼ばれる、いま最も労働人口が多いとされる世代が生まれてから、減少の一途をたどり2024年は約68万人となりました。これは統計を取り始めてから過去最少の数字となっています。
国政を含む選挙権を有する全体の中での年代(世代)別構造は、エスカレータのように上がっていくイメージですから、政治や政策を含めて将来を考えるときに、ゆとり世代やZ世代の方が選挙の投票率を上げて政治に参画していくのは、とても大事なことだと思います。
Z世代の人たちは、これからの時代をどのように切り拓いていくのでしょうか。楽しみです